「ステラ マッカートニー（STELLA McCARTNEY）」2025年サマーコレクションは、作家で野鳥観察家のジョナサン フランゼンの著書「The End of the End of the Earth（地球の果ての果て）」から着想。全体の91％が環境に配慮した素材で作られ、今シーズンも生き物を傷つけずに制作されたコレクションとなっている。

　モデルたちは"ステラ タイムズ"紙を手に持って登場。力強さ、官能性、スポーツのコードを、心地良い生地と柔らかな色合いで再解釈した。パワーショルダーのメンズジャケットと、流れるようなドレープのドレスやスポーティーなフーディのコントラストが特徴。ランジェリー調の透ける素材や、鳩などの鳥をシルクの折り紙やプリントで表現したドレスが織り交ぜられ、繊細さが際立った。

　素材には様々なイノベーションが注入され、クラウドニットはペットボトルやキャップから再生されたリサイクル可能なナイロン糸を使用。鳩のジュエリーは「886 by The Royal Mint」とのコラボレーションにより電子機器や医療廃棄物を再利用して制作された。新しいアイコンバッグ「ステラ ライダー（Stella Ryder）」は、馬の背中を想起させる形状が特徴。アニマルフリーのスエード、リンゴの廃棄物由来の「UPPEAL™」、ペットボトルのリサイクル素材を使用したパーフォレーテッド エディション、そしてシルバーカラーのバッグは菌類とサトウキビ由来の世界初の素材「Hydefy™」で作られている。

　継続的な「アディダス（adidas）」とのコラボレーションでは、ヴィーガン仕様の「ステラ マッカートニー アディダス ラサント トレーナー」が登場。ヴィンテージのレーシングシューズからインスピレーションを得た。