「タオ（tao）」が3月29日、2023年秋冬コレクションのフロアショーを東京のコム デ ギャルソン本社で開催した。デザイナー栗原たおの「赤やタータンチェックを着ておしゃれを楽しみたい」という気分を反映し、栗原のルーツを感じさせながら様々なアレンジが可能なワードローブが提案された。

プレイフルなカラーとタータンチェック

　序盤に登場した5体は、パッカブル仕様のポンチョ風アウターを様々なアレンジで着用。レッド、ブルー、イエロー、ブラックと原色のカラー展開で、プレイフルなショーのスタートとなった。

　続くルックは、今シーズンのポイントとなるタータンチェックのシリーズ。ロンドンのセントラル・セントマーチン美術大学でファッションを学んだ栗原にとって、スコットランド発祥のタータンチェックは馴染み深いテキスタイルのひとつだという。今回はジャケット、スカート、パンツ、ドレス、そしてモヒカン風のヘッドピースにも様々なタータンチェックをあしらった。

　ウォッシュ加工を施したセットアップのインナーにトラックジャケットを合わせるなど、一捻りあるスタイリングにも注目したい。

　チェックのツイード素材は、ポケットのフラップやクレイジーパターンのスカートに用いて遊び心をプラス。アーガイルチェックと犬のモチーフをあしらったニットトップスは、どこか懐かしさを感じさせるアイテムだ。

　また、コレクション全体を通して豊富なのはレッドカラーのアイテム。印象的なレッドのセットアップは、コム デ ギャルソンの代表的なテキスタイル加工のひとつである縮絨を、テールコート風のジャケットとスカートに仕立てた。

レイヤードを楽しむガーリーパンク

　ショーの中盤で登場したニット素材のロンググローブは、「テンベア（TEMBEA）」とのコラボレーションアイテム。ショーには出ていないが、同じくテンベアとのコラボレーションでチェック柄のバッグも展開される。

　スタイリングで多く採用されていたのはレース柄のメッシュレギンス。レイヤードを自由に楽しめるアイテムをベースに、モヒカン風のニットキャップ、スタッズ付きのシューズといったパンク要素がスパイスとなってガーリーなスタイルを味付けした。

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tao 2023年秋冬コレクション

2023 AUTUMN WINTERファッションショー