2017年11月に僕のファーストアルバム「PANIC」をリリースした事がきっかけです。

初めてのアルバムだったので、アルバムのジャケットでも自分が好きなものを伝えようと「音楽とSFホラー」の要素を入れようと考えました。

そこで思いついたのが、長年使用している機材「AKAI MPC 2000XL」と人の肉を合体させた「人肉MPC」。アルバム制作中に映画「ザ・フライ」がたまたまテレビで放映されていたのですが、劇中で人間とハエが合体するシーンから着想を得ました。

僕は母なる大地が生み出した生き物が自然に持っている美しさと、その対極にある人工的に作られた無機質なもの、どちらも好きです。そのような作品を作れるように、というメッセージを込めて「母（MOTHER）」と「工場（FACTORY）」を合体させた名前にしました。

それと、僕の本名「宍戸マサタカ」を元にした「宍戸マザファカ」という別名義を持っているのですが、ブランドにもその響きを持ってこれたら、とも考えました。

「人肉小銭入れ」（口）、「人肉ミラーボール」（目）が代表作だと思います。

世界中の方から「自分の目や口を模して制作してくれ」というオファーを頂き、よく作っているアイテムでもあります。

ちなみに、アイテムのモデルとなっている人は特におらず、世界中の皆さんが受け入れやすいように極端な特徴は無いようにしています。

目をモチーフにしたアイテムは、まばたきがダイナミックになったほうがかっこいいと思ったのでぱっちり二重にしました。

思いついたモノを形にできる技術が進歩しているし、手軽に作品を発表できる環境も揃ってると思うので、見る方にとっても、作品を発表する方にも良い世の中だと感じていますし、その恩恵を受けた1人として感謝もしています。

ただ作品が溢れている分、フレッシュなモノづくりを続けないとすぐに飽きられちゃうので、それは大変だと感じています。

今年に入ってから、漫画家や3Dアーティストなど、様々なジャンルの人とコラボをしていますが、これからもジャンルを横断しながらアーティストの方と作品を作っていきたいです。今やっていることを続けられるよう頑張ります。