モノ選びの達人を目指し、ファッションの定番をリサーチする連載「ファッションギークへの道」。第4弾のテーマは、ファッション好きならば一着は持っておきたい、グレーのスウェット。寝巻きから街着まで、万能に使える定番のグレースウェットを、ブランドごとに徹底比較！ 着心地やサイズ感をFASHIONSNAP独自の視点で検証していきます。最終回となる第13回は、「マーカウェア（MARKAWARE）」。

マーカウェアに関する基礎知識

　マーカウェアは、デザイナーの石川俊介が2009年にスタートしたメンズブランドです。「real mans garment」「真の男性の為の洋服づくり」をコンセプトに、大人の男性のための洗練された衣服を提案。デザイナーが世界中を巡って探したサステナブルな天然原料と日本の優れた技術をかけ合わせた服作りを行っています。

マーカウェアの定番スウェットを徹底レビュー

　今回検証したのは、マーカウェアの定番スウェット「オーガニックコットンヘビーフリース ヒュージスウェット（ORGANIC COTTON HEAVY FLEECE HUGE SWEAT）」。英語で「巨大」を意味する「ヒュージ（HUGE）」という名の通り、オーバーサイズなのが一番の特徴です。脇部分には、縫い目のない縫製仕様「丸胴」を採用。繊細な糸を双糸で撚り、毛羽を抑えたコンパクトヤーンを吊り編み機で編んだ生地は、一般的なスウェット地よりも毛玉が起こりにくく、光沢感が長持ちするのだそうです。

着心地は？

Image by FASHIONSNAP

　着てみると、やはり感じるのがその大きさ。大きいだけではなく、厚みのある生地で身体全体が包み込まれるような着心地です。身幅が広くゆったりと着られるので、部屋着にも適しています。後ろ身頃の着丈がやや長めに設計されているので、裾にかけてふんわりと丸みを帯びたシルエットが実感できました。

サイズ感は？

　ヒュージスウェットは、Sサイズ相当の1号とMサイズ相当の2号の2サイズ展開で、今回の着用サイズは2号。身長170cmの編集部員が着ると、かなり大きめのサイズ感になりました。袖は長く、アームホールも広く設計されていますが、リブがしっかりと締まっているので、綺麗なシルエットで着用できます。

※モデル身長：170cm

Image by マーカウェア

　全体のサイズは以下の通り。

　重さは827gと、今回検証したスウェットの中では最も重いという結果に。重厚感のある着心地なので、一枚で着るか、アウターを羽織る場合にはオーバーサイズを選ぶようにしましょう。

※重さのイメージ：今回、検証した13ブランドのスウェットの重さの平均は500g。

価格は？

　マーカウェアのスウェットは、今回検証した中で最も高額の税込3万7400円。生地や縫製、シルエットまで、デザイナーのこだわりの詰まったアイテムなので、「すでにベーシックなスウェットは持っているけど、もう一段階上質なものを着たい」という人におすすめです。

■マーカウェア：公式サイト