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人と服が出会う時──ヴィンテージセレクトショップができるまで【買い付け編】

グリモワール ヴィンテージ 買い付け

「ロアートヴィンテージ」オーナーの十倍直昭

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「ロアートヴィンテージ」オーナーの十倍直昭

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人と服が出会う時──ヴィンテージセレクトショップができるまで【買い付け編】

グリモワール ヴィンテージ 買い付け

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6日目

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ローズボウル

 真夜中の2時に起床し、パサデナにあるローズボウルスタジアムに向かいます。

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 ローズボウルフリーマーケットの出店数は、なんと2,500以上。会場はとても広く一日中歩き回るため、アイテムを運搬しやすいようにカートを用意するのがオススメ。また早朝だと飲食店なども開いていないため、食べ物や飲み物を事前に用意しておいたほうが良さそうです。

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 ローディアムフリマと同じく、入場料が必要。ここも時間帯によって入場料が変わり、早い時間のアーリーバイヤーズチケットなどは割増しになります。

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 まだ真っ暗ですが、すでに多くの出店者が設営を終えています。

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 ここでも懐中電灯でアイテムを照らしながら、ディーラー達と価格交渉。至る所で同じような光景が繰り広げられています。

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 少しずつ明るくなる会場。時間が経てば一般来場者が入ってくるため、ディーラー達が対応に追われて時間をかけて価格交渉ができなくなってしまいます。そのため早朝が勝負。また、お気に入りの出展者を見つけたら名刺やメールアドレスなどを聞いて、出店する前に連絡をもらえるようにするのも大切だそうです。人によっては、出店する前に見に行き、アイテムを買い付けてしまうこともあるそう。ショップが出店することも多いので、ショップの名前や場所を確認しておくことも大切です。

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 段々と明るくなってくると、先程までのバイヤー達の熱気がウソのように静まります。プロの時間が終わり、徐々に一般来場者の姿も見えてきました。

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 起床からおよそ10時間が経った13時に買い付けを終了。来場者が増え、熱気が高まる会場を後にし、モーテルに戻ります。

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梱包

 ローズボウルで仕入れたアイテムを早速部屋に持ち帰り、梱包作業を開始。今日は晴れているため、テラスにラグを敷いてその上で作業を始めます。

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 こんな素敵なカーディガンも。

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 梱包の際に再度一点一点、状態を確認しつつ丁寧に畳んでいきます。ここでダメージやサイズ直しが必要なものかどうかを判断。別々に梱包して帰国後の作業を考えます。

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INVOICE

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 海外から日本に輸入するためINVOICEを記入します。原産国、品目、量、素材などを細かく記入。モノによって関税が異なるため慎重になるそうです。この後運送業者に荷物と一緒に渡しますが、日本の通関を通る時にメールや電話で運送業者から質問が来ることも。ちなみに全てを輸送するのではなく、帰国時に手荷物として共に持ち帰るものもあります。理由はコスト削減と日数削減のため。輸送は10日ほどかかりますが、手持ちだと早く持ち帰ることができるため、すぐに並べたいものはできるだけ手荷物として持ち帰ります。

買い付けのポイント

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 十倍さんが考える買い付けの成功ポイントは「必要なものを大量に買い付けられるか」「予算を使い切れるか」。質もそうですが、量の確保が大切だそうです。しかし量を確保できても、予算を使い切れなかったら成功ではないとか。できるだけ予算は使い切り良いものを大量に買うのが難しいそう。買い付けの判断をバイヤーの感覚だけで行う人も多いですが、十倍さんは「顧客の支持やスタッフの意見なども含めて総合的に判断して買い付けをしています」とのこと。買い付けの履歴と販売履歴をしっかり残して、売れたもの売れなかったものをチェックして次のバイイングに活かします。ただ、顧客が求めるものだけでなく「顧客がまだ見たことが無い、おもしろそうだねと言ってもらえるような、提案できるもの」も買い付けるそうです。

 ここで十倍さんにバイヤーで大切なことは?と聞きました。「バイヤーは、買って終わりではないんです。コミュニケーションをとり、買い付けの先にある信頼関係を構築すること。バイイングをすればわかりますが、古着の値段はハッキリと決まっていることが少ないんです。正直な話、ディーラーさんはバイヤーを見て、話して値段を判断することが多い。だからこそ、長期的な関係性が大切。『買って終わり、バイバイ』ではなく『また会いに来れるよう頑張るからね、次も宜しくね』っていう気持ちがバイヤーには大切なのかなぁ」。

 ちなみに今回、満足な結果になったようです。アメリカで人気のビール、バドライトを飲みながら旅を振り返ります。

7日目

帰国

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 行きと同じくLAXから出国。輸送の手続きを終えて、手荷物にアイテムを入れて日本に帰国します。いよいよオープンが間近になってきました。

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