オンライン販売はないですし、芸能人などの例外を除くと並ばないと買えません。並んでも買えないことがほとんどなんですけどね......。

基本的に11時から整理番号の抽選をしていますが、実は人によって列に並べる日が限られているんです。

通じないです（笑）。公式サイトにも記載がありますが、混雑緩和のため「住んでいる地域」「誕生月」「来店記録」の3つの参加条件が設けられていて、一致した人だけが抽選に参加できるという形です。

まず「住んでいる地域」は、近郊の1都8県（東京、千葉、埼玉、神奈川、栃木、茨城、群馬、山梨、静岡）に在住か、在住じゃないかに分けられています。

月に1週だけ1都8県在住じゃない人向けの週がありますが、基本的に他の週は1都8県在住者のみ。なので、関西や東北の人はしっかりとその1週間を狙って原宿に来ないと並べません。

次に「誕生月」は、「1〜4月」といった四半期毎だったり、「1〜2月」「1〜3月」といった2〜3ヶ月毎のほか、「偶数月・奇数月」「制限なし」で分けられます。

「偶数月・奇数月」と「制限なし」は1都8県在住じゃない人向けの日に使用されることが多いですね。

そうそう。あとは来店記録の管理にも使われています。

で、抽選参加条件の3つ目の「来店記録」はそのままで、来店したことがあるかないか。基本的に「来店記録がある人」の日がほとんどで、新規客が並べる日は1日もない月が多いです。

どんな商品が並んでいるかは、その日入店するまでわかりませんから。当選して入店できても、希望の商品が買えるわけではありません。

しかも、フェザーのアイテムに関しては「ONE DAY, ONE FEATHER」（1度の買い物でフェザーは1点のみ）という暗黙のルールもありますし。何度も通うのはゴローズファンからしたら当たり前ですね。

ちなみに、3つの抽選参加条件を満たしていても抽選に参加できないこともあるんですよ......。

公式に発表されているものじゃないので、あくまで噂ベースにはなるんですが。まずは転売。購入する際に写真を撮られるんですが、転売していたことがバレるとブラックリスト入りですね。基本的に並ぶ際には以前購入したゴローズを着用しますが、それが以前購入したものか確認されることもあります。

ゴローズを真似たような別ブランドのアイテムを着用していると弾かれる可能性も。なので、並ぶ際はゴローズ以外のアイテムは着用しないほうがいいでしょう。

抽選参加列を整列させているボランティアがいるんです。ボランティアは日々パトロールをしていて、中古販売ショップやネットの転売情報を集めたりしているそうで、結構厳しいらしいですよ。

以前、転売をしてブラックリスト入りした人が変装して並んだけどバレたという話を聞いたことがあります。

そもそも店員さんに認められないとボランティアにはなれないそうですが、ボランティアは列の最後で入店できるとかできないとか。もちろん無給らしいですし、旨味はそんな感じですかね。もしかしたら珍しいアイテムを売ってもらいやすくなるとかはあるかもしれませんが、まあ自主的に協力しているだけなので。

服装ですね。ゴローズを本当に好きそうかどうか。基本的にアメカジファッションであれば大丈夫だと思います。

例えば、ハイテク系のファッションなどで並ぶと「ゴローズを好きじゃなさそう、転売しそう」と思われて弾かれることもあるかもしれませんね。

「君にゴローズはまだ早い」と断られたなんて話も聞いたことがあります。

次は、当選番号順に並び直しです。当選番号が書かれたリストバンドが巻かれるんですが、これが嬉しいんですよ。

入店はだいたい1組4～7人程度。先に入店したグループの全員が退店するまでは次を入れない、完全入れ替え制なんです。一定組以降の人は、再集合の時間が伝えられるので、その間にご飯を食べに行ったりする人が多いですよ。

店内では、ショーケースに並べられた値札が付いているアイテムが購入可能です。

すべては店員さんの判断次第ですが、欲しいアイテムの正式名称が言えないと売ってもらえないことがあるので予習が必要です。

例えば「上金」。“うえきん”が正解なんですが、間違った読み方をすると売ってくれません。

他にも、指輪は着ける向きが決まっているんですが、試着の際に向きを間違えると買わせてくれなくなるとか。もちろんサイズが合っていなかったら売ってくれませんし、事前に伝えている着けたい指に合わなければ、他の指に合うサイズでも買うことができないそうです。

あとは、稀に似合っていないからという理由で販売を拒否されることがあるみたいです。ここでも「君にゴローズはまだ早い」と言われます（笑）。

ここまで厳しいルールがあるのも全ては転売防止のためなんです。ゴローズ側にとっては、それだけ大事なアイテムたちなんですよ。

時にはブランドのこと知っているか試されたり、どういう経緯でゴローズに興味を持ったかなどを聞かれることもあるそうです。

レザークラフトから始まったゴローズは、特に革物アイテムへの思い入れが強いことから革物を積極的に買うと気に入られやすいみたいですよ。バッグや財布とか。背景には、革物はユーズド市場で価格が付きにくくて転売向けではないことがあるのかもしれませんね。気に入られたら珍しいアイテムが買えるのかどうかはわかりませんが。

嘘か真か、新年1回目の営業日には新年の挨拶だけして帰るという人が多いそうです。地方から菓子折りを持っていく人もいるとか。

そんな雲を掴むような販売方法のゴローズですが、ファンが待ち望んでいる一大イベントが、夏休み明けの9月1日にあります。

ゴローズは、基本的に8月1日から31日まで休業しています。この休み期間にアイテムを製造しているのか、毎年9月1日は珍しいアイテムが並ぶことで知られています。

ただ、店内には珍しいアイテムが並びますが、9月1日は入店までの道のりが遠くなります......。

9月1日にはもちろん多くのゴローズファンが駆けつけるため、普段は100〜200人程度の行列も1000人近くなります。当選確率がガクンと下がりますが、当たれば希望するアイテムを買える大きなチャンスがやってくるのです。

ちなみに、ゴローズの決済方法は現金払いのみ。並ぶ際は、ある程度余裕を持たせて現金を持って行ったほうが良いですよ。そして、もちろん領収書やレシートは発行されませんのでご注意を。