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【最速レビュー】「ディオール & サカイ」コラボ発売直前 主要アイテムを徹底チェック

ディオール & サカイ

Video by: FASHIONSNAP

5. 配色&素材使いが絶妙な「サドル」トートバッグ

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ディオール & サカイ「サドル」トートバッグ(カーキ)

編集K:トートバッグにボトルホルダーがセットされていますが、ボトル&ホルダーは単品として売られるそうです。バッグの容量としてはパソコンも入りそう。

編集M:ミリタリー調のナイロン素材のボディと、上質なレザーの組み合わせ。バッグ部分はボディがナイロン、側面がレザーという素材使いが珍しいですね。

編集K:カラーリングもミリタリーを踏襲してカーキをベースに、ネイビー、ブルーグレー、オレンジの組み合わせ。色を散らしたバランスが絶妙です。

編集M:バッグのインナーもナイロンで、MA-1の裏地っぽくオレンジを選ぶんじゃなくて、あえてのネイビー。この仕様はニヤッとしますね。これがディオールだとわかるのは、アウトポケットのフラップの形。

編集K:「サドル」バッグのシェイプですね。よく見ると、Dカンやコードストッパーといった付属類も凝っています。側面のバンジーコードはアウトドアのディテール。

編集M:やっぱりこのマシュー・ウィリアムスがデザインしているバックルが秀逸。キムのディオールでは元々マシューとタッグを組んでいるわけだけど、今回のバッグについては、キム(DIOR)×阿部 (sacai)×マシュー(ALYX)のトリプルコラボと捉えることもできそう(笑)。

編集K:ひとつ気になったのは、ショルダーストラップには「CHRISTIAN DIOR」、ポケット下部には「DIOR」とか、ロゴデザインが違うこと。ひとつのバッグの中に色々なタイプのロゴがミックスされています。

編集M:それも遊び心ですかね。全体的に両ブランドのシグネチャーを詰め込んだアイテムですが、うまくバランスがとれているのはさすが。

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「サドル」トートバッグ 40万7000円(税込)
 サイズ:30×33×10 cm
 カラー展開:ホワイト ※POP UP限定 / ブラック / カーキ
ボトル&ホルダー 12万1000円(税込)
 カラー展開:ホワイト ※POP UP限定 / ブラック / カーキ

6. コラボの魅力が詰まった「サドル」ミニバッグ

ディオール & サカイ「サドル」ミニバッグ(ブラック)

編集K:こちらは「サドル」バッグがベースのミニバッグ。先ほどのトートバッグがサカイ寄りのデザインなら、こちらのミニバッグはディオール寄りと言えそう。

編集M:ディテールがよりギュッと詰まっていますね。こちらのカラータイプはブラックですが、ストラップやバンジーコードはネイビー。レザーのパイピングがブルーグレーだったり、落ち着いた配色なので合わせやすそう。

編集K:こちらも表にコラボとわかるようなロゴはついていないですね。ディオールのアイコン的な「サドル」に、サカイのミリタリー&アウトドアテイストを合わせているというデザイン自体がコラボを表しているというか。

編集M:ボディバッグやウエストバッグのようにも持てるのは良いなと思いました。これを腰につけたら、拳銃とか道具を入れるホルスターっぽい。

編集K:たしかに。ちなみにサイズ感としては、iPhone Pro Max(6.7インチ)を入れても余裕があるくらいなので、小さめの財布やカードケースとか、必要最低限のものは持ち運べそうです。

編集M:キャッシュレス時代だし喫煙者が少なくなったりで、荷物が減ってますしね。今回チェックしたコラボウェアもポケットが多かったりと機能的な服が増えているから、バッグは前よりもアクセサリー感覚になっているのかな。

編集K:ディオールのウィメンズのアイコンバッグでも、今年はマイクロミニサイズが続々と登場しています。バッグの最小化は続きそうですね。

「サドル」ミニバッグ 38万5000円(税込)
 サイズ:20×16×3.5 cm
 カラー展開:ホワイト ※POP UP限定 / ブラック / カーキ

まとめ

編集K:「ディオール & サカイ」カプセルコレクションは、これら以外にもニットやデニム、アクセサリーなど幅広く展開されます。今回の企画では特別に6点をチェックしましたが、実際に見てみていかがでしたか?

編集M:ディオールから展開されるコラボだから当然だけど、めちゃくちゃクオリティが高かったですね。ドッキングも裏側が綺麗な仕上げだったり、細部まで妥協無しという感じで秀逸でした。

編集K:最初にこのコラボを知った時に「メンズだけなのか〜」と少し残念だったんですが、実際には男女で身につけられるものが多かったので杞憂に終わりました。もしマリア・グラツィア・キウリが手掛けているディオールのウィメンズとコラボしていたら、フェミニンなデザインで女性だけのものになっていた気がします。

編集M:このコラボは、キムによるディオールの新しい可能性を広げたんじゃないかなとも思いますね。ロゴやモチーフを取り入れるだけのコラボではなくて、サカイのデザイン性をよく理解している。サカイならではの「ハイブリッド」が、ロゴと同等のシグネチャーに昇華しているのを感じました。

編集K:コラボロゴを全て取り去ったとしても成立するというか。例えばロゴを2つ並べたプリントとか、いわゆるダブルネームというのは同等のスケールのブランドだと成立するかもしれないけど、今回は少し違いますからね。

編集M:キムと阿部さんの関係性のようなコミュニティから生まれるコラボって、90年代の裏原宿を思い起こすんですよね。ビジネス云々というよりも、友達同士で作られたユニークでレアなコラボが価値を生んでいった時代。キムはキャリア以外にも様々なストリートコネクションを持っているので、自ずとこのコラボも生まれたんじゃないかなと思いました。

編集K:きっとキムと阿部さんの2人が本当に面白いと思うものを作ったんだろうな、と感じるような遊びの部分も見られましたね。最近のブランド同士のコラボも、そういった関係性から生まれている傾向を感じます。

編集M:よく考えたらキムはディオールだけじゃなくて「フェンディ(FENDI)」も手掛けていて、フェンディでは「ヴェルサーチェ(VERSACE)」や「スキムス(SKIMS)」とのコラボを発表していますからね。その振り幅がすごいし、新しいものを生み出すコラボに関して右に出る者はなかなかいないんじゃないかな。個人的にはキムの激務ぶりが心配です(笑)。

編集K:それを言うなら阿部さんの激務ぶりも心配(笑)。激務同士のデザイナーがどこかカフェで一息つきながら話が弾んでコラボになったのかも、なんて妄想が広がるようなカプセルコレクションでした。日本は世界に先駆けて、東京・神宮前のポップアップとディオール公式オンラインブティックで11月4日に発売。楽しみですね!

■ディオール:公式オンラインブティック
■ディオール:公式LINEアカウント

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