繊研新聞社が25年春卒業予定の服飾系専門学校生を対象に行った「ファッション意識調査」の結果がまとまった。「よく買うブランド」では、引き続き大手SPA（製造小売業）と古着がトップ5を独占し、「ザラ」が21年以来の1位を獲得した。

　「よく買うブランド」は、19～21年に3年連続で1位だったザラが、前年の3位から首位に復活した。昨年1位だった「ジーユー」が2位、一昨年1位で昨年2位だった「ユニクロ」は3位で、一つずつ順位を下げた。4位古着、5位「H＆M」は昨年と同じ順位で、今年も内外の大手SPAと古着が定位置のトップ5の座を占めた。

　昨年20位で今年7位の「ディーゼル」、8位の「アクシーズファム」は、ともに「好きなブランド」の項目でもトップ10入り。ディーゼルは「尊敬するデザイナー」の項目でも、クリエイティブディレクター、グレン・マーティンスが5位に入り、昨年から各項目で順位が上昇中で学生に人気のようだ。

　そのほか圏外から10位内に入ったのは、昨年13位で今年9位の「ユナイテッドアローズグリーンレーベルリラクシング」、昨年20位で今年10位の「ローリーズファーム」。ローリーズファームは20年以来のトップ10入りで、アダストリアは「ジーナシス」も6位で2ブランドが上位10位内に入った。「アディダス」は上位圏外から11位に入り、「好きなブランド」でも15位に急浮上している。