アナログとデジタルの技法、そしてAIによる画像処理を組み合わせた絵画シリーズの新作を発表。アルゴリズムによって生成され、LEDディスプレイ上に表示される「再定義された絵画」の作品も発表。また、東京での初個展を記念した限定版画を発売。
ADVERTISING
Matthew Stone(マシュー・ストーン)
1982年、ロンドン生まれ。イギリスのワイ・バレーを拠点に活動。アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ、ICAロンドン、マラケシュ・ビエンナーレ、ロイヤル・アカデミー、サーペンタイン、テート・ブリテンなど、世界各地の展覧会やプロジェクトに参加している。 2019年にはミュージシャンFKA Twigsのアルバム『Magdalene』のカバーを制作。その他にもRick Owens、Apple、Riccardo Tisci、Dazed、Gentle Monsterなどとのコラボレーションを発表している。
アーティストステイトメント
イメージは、そのほとんどがAIによる「出力」とアーティストの手による「入力」が組み合わさってできています。展覧会のタイトル「Human in the Loop」は、AIの開発プロセスの中にあえて人間を介在させ、AIのトレーニングデータの質を高める仕組みのことを表しています。そしてストーンは自らをこの 「human in the loop」(ループの中にいる人間)になぞらえ、次のように話します。「多くの人がAIをツールとして扱うときのクリエイティブレベルを誤解しているように思います。新しいテクノロジーがどのように作られ、誰のために、そして何のために使われるのか、それを疑問を持つのは正しいことです。しかし同時に、抽象的で何もわからない不安な状態からAIをただ操作してみるのではなく、テクノロジーやツールに自分から積極的に関わることも大切なのではない でしょうか」新しいテクノロジーが現れるときは常にそうであったように、このAIという革新的なテクノロジーもまた、熱狂と恐れの両方を引き起こし、シニカルなものから否定的なものまでさまざまな議論が 交わされています。AIの、そしてAIと共に働く私たちのクリエイティブな可能性とは何なのか。ストーンの新作はこうした問いを投げかけてきます。 AIを拒絶するのではなく、むしろAIを用いることによって人間らしさを実現することができる。私たちはそう信じなければならないと話すストーンのテクノロジーに対する楽観的なアプローチは、テクノロジーを人と人との繋がりのために使うことを勧め、そして、真の創造力は道具ではなく、それを使いこなす人の手の側にあるのだと教えてくれるのです。
展覧会概要
Matthew Stone「Human in the Loop」
■会期:2023年5月13日(土)~6月11日(日)
■開廊時間:12時-19時 (水~日)*月、火 休廊
■Tel:03ー6427‐3827
■住所:150-0001東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
■URL: www.gallerycommon.com
ADVERTISING
PAST ARTICLES
【QUI】の過去記事
RANKING TOP 10
アクセスランキング
【全網羅】「アップルウォッチ エルメス」2024年モデルのラインナップを解説
sacai Men's 2025 SS & Women's 2025 Spring Collection