エースは〝アーバンアウトドア〟をテーマにした新ライフスタイルブランド「アントラック」を9月からスタートする。オン・オフ兼用で使えるバッグを主軸に、ゴルフウェア以外では同社初となるアパレルも販売する。ビジネスウェアのカジュアル化が進み、仕事とプライベートで、着る服や持ち物の境界がなくなってきたことを受けて立ち上げるブランドだ。

　ビジネスでもカジュアルでも使える都会的なデザインに、バッグメーカーならではの視点で機能性を持たせたアイテムを打ち出す。直営店と自社ECで販売するほか、セレクトショップなど高感度な専門店への卸も狙う計画だ。主力となるバッグは四つのシリーズで提案する。

　英国軍も採用していた丈夫な撥水(はっすい)性素材「ベンタイル」を使った「シティ/VT」は、オーセンティックなカジュアルバッグのデザインに、ビジネス用バッグの仕様を足したシリーズ。パソコン周辺機器など、仕事に使うアイテムを収納しやすいように工夫したデイパック（税込み2万5300～2万7500円）などがある。

　クロスバイクを楽しむライフスタイルへ向けた「クロスバイク/SP」シリーズは、軽量で丈夫な「コーデュラスペクトラリップストップ」の生地を採用。自転車用グローブをしたままでも扱いやすいマグネット式のバックルなど使いやすい機能が魅力だ。

　防水コーティングファスナーなど、アウトドア用品のディテールを取り入れた「アウトドア/CBE」シリーズでは、リサイクルの「コーデュラナイロン」やビーガンレザーのスエードなど、サステイナブル（持続可能）な素材を採用している。

　老舗帆布メーカーによる生地を使い、全て国産で仕上げる「パーク/TC」は、その名の通り公園での散歩に持ちたくなるようなトートバッグのシリーズ。生地にはパラフィン加工がしてあり、撥水性を持たせた。

　そのほか、単独でも持ち歩けるようにハンドルをつけたパソコン用のバッグ・イン・バッグもある。

　アパレルアイテムは、ストレッチ性や撥水性などにこだわったテックウェアが主力だ。コーデュラナイロンの生地を使った、テーラードジャケット、フード付きジャケット、ロングコートに加えて、パンツ2型を企画。セットアップ使いで、様々なシーンに着まわせるようにした。アウター3万6300～4万7300円、パンツ2万900円。合繊を使うことで手入れが楽で着心地もいい。Tシャツ、シャツ、スウェットなどもあり、トータルコーディネートで楽しめる。