編集部のリアルランチを紹介

　編集部がリアルに食べてるランチを、気ままにサクッと紹介する「オモハランチタイムス」。オシャレで丁寧なお昼ご飯を希望する職場の同僚と、ボリューミーでハイカロリーな定食をガッツリ食らいたい自分。ランチを巡り、そんなふうに意見が割れてしまったとき。私は「tonkatsu.jp 表参道」に行くことをオススメする。

　とんかつ屋さんではなかなか見ない、ローマ字表記のハイカラな（？）店名。外観・内観ともにオシャレで品がよく、テラス席まで用意されている。人気店なのでお昼時にはよく行列ができるが、この日はギリギリ待ちなしで入店することができた。

　オーダーしたのは、ランチ限定のロースかつ定食。当店は「とんかつを旅する」をコンセプトに、全国各地のさまざまな銘柄豚を提供している。平日ランチは「岩手県の岩中豚」「栃木県の那須プレミアム三元豚」「群馬県のほそやのまる豚」「長野県の安曇野げんき豚」の4種類から日替わりで提供。この日は、数々の品評会で最優秀に輝いた「岩手県の岩中豚」だった。

　うっすらピンク色の肉に、ツヤツヤと輝く脂身。理想的な断面に、胸が高鳴る。キャベツの量がちょうど良いのも、野菜より肉派にとっては嬉しいポイント。キャベツはおかわり自由なので、健康志向な人はどんどんおかわりしよう。

　ソースの他に、与那国島で生産されたという2種類の塩が用意されており、ロースかつには「黒潮源流塩」が合うようだ。まずは、オススメの黒潮源流塩で食べてみる。

　サクサクで軽い薄衣と、しっとりジューシーな肉質に、さっぱりとした粗塩がベストマッチ。脂が全くくどくなく、上品な甘みが口いっぱいに溶け出す。試しに、もう一方の塩「SAI」でも食べてみたが、正直、自分の舌では塩の味の違いがわからない。でも、どちらの塩で食べても美味しいことだけは確かだ。もちろん、甘みが強めの特製ソースで食べてもうまい。

　ご飯は一回までおかわりOKということだったので、遠慮なくおかわりをさせていただく。脂の塊で好き嫌いが分かれがちなとんかつの端っこも、しつこさがないためスルッと食べられてしまう。絶品とんかつをあっという間に完食し、ほっとする味わいの赤だしの味噌汁を啜る。肉の余韻に浸りながら飲む、温かい味噌汁はなんて美味しいのだろう。 

　オシャレと丁寧さとボリューム感を兼ね備えた、表参道らしいとんかつ屋さん。もう少し暖かくなったら、テラス席でとんかつを楽しむのも良さそうだ。

Text：Arisa Watanabe