日本最大のコスメ・美容のサイト「アットコスメ（@cosme）」を運営するアイスタイルが、「@cosme ベストコスメアワード 2022」を発表した。総合大賞は「ケイト（KATE）」の「リップモンスター」が受賞。総合2位は「コスメデコルテ（DECORTÉ）」の「リポソーム アドバンスト リペアセラム」、総合3位には「ナーズ（NARS）」の「ライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N」を選出した。

　ベストコスメアワードは、2021年11月1日から2022年10月31日までの1年間にクチコミ投稿されたすべてのアイテムが対象。今年度のクチコミ件数は昨年の112万件を上回る122万件で、過去最多となった。その一方で、対象商品数は昨年度に比べて減少したことから、人気商品に集中して数多くのクチコミが寄せられたのではないかと分析。クチコミにおけるワードの出現率では、話題となっている状態を指す「バズ」というワードが昨年度と比較し1.8倍、「Tik Tok」が2.8倍、話題とともに語られることが多い「欠品」が2.1倍と、SNS等で注目されたことが購入のきっかけとなるケースが増えているという。全体の傾向から、 「一過性で終わらないバズ消費」と「発売から年月が経った商品が掘り起こされるバズ消費」もおこっているとし、「バズ」と「ロングセラー」を掛け合わせた新たな消費動向「バズロングセラー」が生まれているという。

　総合大賞のリップモンスターは昨年度の総合3位からの躍進で、まさにバズロングセラーアイテム。2021年5月の発売当初からマスクにつきにくく色落ちしにくいという機能性に加え、使用感・品質の良さ、ドラッグストアで手に入るという利便性、売り切れ続出の希少性により、SNSを中心に盛り上がりを見せ、リップカテゴリのスターアイテムに上り詰めた。ミニサイズや限定色の発売、マットタイプの新作「リップモンスター スフレマット」の登場なども話題となり、発売から1年半経過した現在も勢いが衰えず、美容感度の高いユーザーとライトユーザーの両者を取り込み続けることに成功したことがロングヒットに繋がっているという。

　総合3位に入ったライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト Nも同様で、昨年からSNSをきっかけに人気を集め、2013年の発売開始から初めての総合3位受賞となった。

　このほか今年の傾向として、美容グッズへの関心が高まっているという。総合4位に「アンドビー（＆be）」の「ブラックスポンジ」、総合5位に「ウカ（uka）」の「uka スカルプブラシ KENZAN」となり、総合上位10商品のうち2商品が美容グッズという結果となった。集計期間中に「美容グッズ・美容家電」のカテゴリに投稿されたクチコミ件数は昨年度の1.3倍に増加し、特に「メイクアップグッズ」は1.4倍となった。外出機会と共にマスクを外す機会が増えたことで、崩れにくいメイクテクニックに対する注目が集まったと分析した。

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