家具職人という仕事――クラフトマンシップが支える「リッツウェル」の椅子の魅力

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家具職人という仕事――クラフトマンシップが支える「リッツウェル」の椅子の魅力

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世界最大規模の家具見本市「ミラノサローネ」の常連。
ジャパンメイドの家具メーカーとしてその名を知られるRitzwell(リッツウェル)は、職人技を間近で感じることのできるアトリエ併設のショップを有している。
妥協のないクラフトマンシップへの自信の表れとも言える表参道 SHOP & ATELIERで、家具職人の視点からリッツウェル家具の魅力に迫った。

店内正面に構えるアトリエスペース。ここに職人が常駐し、Ritzwell の家具づくりの粋を極めた“椅子張り”の作業を行う。

家具職人への道を決めた、職人とお客さまの交流

話をきくのは、リッツウェルで16年のキャリアをもつ家具職人の福本悟之氏。3年ぶりの本開催となった2022年ミラノサローネでは、ハンドステッチのプレゼンテーションを行ない、高い技術で来場者を魅了した。

Photographer:Marco Reggi 2022年ミラノサローネ国際家具見本市にて。創業30周年を記念して発表したハンドステッチ仕様のチェアを、実演形式でプレゼンテーション。写真右が福本悟之氏。

いまでこそ、リッツウェルを代表する職人として世界の舞台でその技術を披露する福本氏だが、はじめから家具職人としてリッツウェルの門を叩いたわけではない。
「大学を卒業した後、インテリアコーディネーターの勉強をするため専門学校に通っていました。大学で一人暮らしをはじめて、インテリアがおもしろいなと思って。家具に興味はありましたが、当時は自分がものづくりをできるなんて考えもしていなくて。専門を卒業するタイミングでリッツウェルがアルバイトを募集していることを知って、はじめはバイトで配送業務のサポートをしていたんです」

当時のリッツウェルは、職人が家具づくりを行う工房が福本氏の働くすぐ隣のスペースにあったそう。日々家具づくりに向き合う職人の姿を見ながら、次第に「自分もつくってみたい」という気持ちが芽生えたという。
「はっきり転機がおとずれたのは、あるお客さまに椅子を納品しに行った時のこと。その日はたまたま、その椅子を作った職人と一緒にお宅へ伺ったんです。職人が『自分がこの椅子を張りました』とお伝えしたら、お客さまがすごくよろこんでくださって。『ありがとうございます、大切に使います』と。その姿を見て、自分もつくり手として家具づくりに取り組んでみたいと心が決まりました」

いいものをつくる工夫、新しい技術…日々発見の連続

ものづくりの経験がないところからスタートし、満足いく椅子が張れるようになるまで10年はかかったと話す福本氏。一人前に仕事を任されるようになってからも、日々発見の毎日だという。
「開発部から新しい製品が発案されたり、製品の改良が行われるたびに、こんな手法があるのか、こんな見せ方があるのか、と驚くような発見の連続。その度にすごく刺激を受けます。職人仲間の間でも『もっとこうしたほうがいいのでは?』『こんなやり方を見つけた』という情報を常に共有していますし、そういう時間がいちばん盛り上がる。一人ひとりの技術が会社の財産なので、製品のクオリティを高め続けるために、技術の共有は常に意識しています」

福本氏の入社当時は3名だった職人も、現在では15名に。糸島に専門のファクトリーを設け、3倍の規模となっても、リッツウェルの職人に受け継がれる精神は変わらない。
「リッツウェルは職人とお客さまの距離が近い。それが僕たちのモチベーションになっています。工房で家具を作るだけでなく、このSHOP & ATELIERや、各地の展示会でお客さまにお会いできることが、つくり手としてとても大切な時間。真剣に家具を選んでくださっている姿を見ると、決して手を抜けない、もっといいものを作って喜んでもらいたいと、背筋の伸びる想いがします」

いちばんのよろこびは、くつろぎの時間に使ってもらえること

納品先で目にした職人とお客さまとの交流。それから十数年後、自身にもうれしい出来事が起きたという。

「リッツウェルでは定期的に『手しごと展』というイベントを開催しているのですが、そこで僕の椅子張りをご覧になったお客さまが、後日『あの人に作ってほしい』と言って椅子をオーダーしてくださったんです。すごくうれしかったですし、一層気合が入りましたね。お届けのとき一筆添えてお送りしたら、丁寧にお返事をくださって。自分にもこんな日が訪れるんだと思って、つくり手冥利に尽きると感じた瞬間でした」

見えないところまで手を抜かず、嘘のないものづくりをする。その真摯な姿勢は、つくり手と使い手を結ぶ絆から生まれるのかもしれない。
「学生の頃、家具はかっこいい空間をつくるためのプロダクトだと思っていました。でも、家具を作るようになって改めて感じるのは、家具は置物じゃなくて、人が使うものであるということ。見た目がいいだけでなく、安全に、快適に使えること。触ってほっとするような木の感触。そういうことを大切にするリッツウェルの家具に誇りをもっています。なにより、1日のくつろぎの時間に使ってもらえることがうれしいんです」

福本氏が自宅で愛用するダイニングチェア「マルセル」に座って。食後、家族と語らうときは、背もたれに肘を置いてリラックスできる。

DESIGNART TOKYO 2022期間中には職人によるハンドステッチを実演

創業30周年を記念して、ハンドステッチ仕様のチェア発表したリッツウェル。10月のDESIGNART TOKYO 2022開催期間中には、表参道 SHOP & ATELIERで手縫いの実演を披露した。

「イビサフォルテ」イージーチェア。座面にハンドステッチを施した特別仕様が登場。

表参道SHOP & ATELIERや、定期開催される「手しごと展」で目の当たりにすることができるリッツウェルの職人技。つくり手だけでなく、我々使い手もものづくりの一端を担っているかのような、不思議な一体感を味わうことができる。人の手から人の手へ、まるでバトンのように受け継がれるリッツウェル家具の魅力を、ぜひ味わってほしい。

【information】Ritzwell MEETS “artist” Uzo Hiramatsu

11月11日(金)~23日(水・祝)
美術家の平松宇造氏を迎えたエキシビションを開催。リッツウェルの家具とともに、平松氏の約15点の作品が展示される。11月11日(金)にはライブパフォーマンスも。
※11日(金)はライブパフォーマンスの準備のため18:00開場となります。

リッツウェル 表参道 SHOP & ATELIER
〒107-0061 東京都港区北青山 3-4-3 ののあおやま 1F
営業時間:11:00〜19:00
定休日:水曜日

お問い合わせ先
TEL:03-3423-2929
E-mail:[email protected]

Text : Midori Sekikawa
Photography : Yohei Ohno

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