カネボウ化粧品のプレミアムブランド「ミラノコレクション」が、特別なコレクションのフェイスパウダー「ミラノコレクション エターナル フェースパウダー」を数量限定で発売する。これまで培った技術を詰め込み、ブランドの思いを込めた珠玉の製品に仕上げた。価格は税込3万3000円。百貨店や一部の化粧品専門店と総合スーパーの店頭のみで取り扱う。予約期間は6月1日から7月31日まで。

　ミラノコレクションは1991年に誕生。約30年前に同社の開発担当者が出張先のミラノで、ドゥオモ大聖堂などの建築物に感銘を受け、「この優美な世界観を化粧品で表現したい」という思いがきっかけとなった。毎年新たなデザインのパッケージで登場し、歴代のパッケージを保管しておくコレクターがいる珍しいブランドだ。客層は20〜60代と幅広く、おしろい市場で14年連続売上No.1を獲得。祖母、母、子の親子3代で愛用している人もいるという。

　限定品のミラノコレクション エターナル フェースパウダーは、「永遠の美の女神」をテーマに開発。特別な機能性、デザイン、香りに仕上げ、ラグジュアリーな芸術品に触れたときのような豊かな感性で、心まで満たすような商品を目指したという。

　通常のミラノコレクションにも使われている板状のパウダーを、光を散乱しきめ細やかな”ぼかしベール”を形成する花びら状板状パウダーにパワーアップ。ピンクベールパウダーとブライトベースパウダーを取り入れ、透明感と自然な血色感を演出し、さらにくすみを防ぐ使用感となっている。容器は、ガラスアーティストのアンディ・パイコが監修し、情熱的に咲き誇る花を表現。パウダー表面と蓋の裏側には、「永遠の美の女神」の精巧なレリーフを施した。香りは特別なクラシカルフローラルブーケに仕上げた。同社の約10年に及ぶ原種蘭研究を行い、スパイシーさと甘さを併せ持つカトレア・ヴァシュヴィツィについて、精度の高い香りの再現に成功。ミラノコレクションブランド共通のプレミアムローズの香りに、カトレア・ヴァシュヴィツィの香りを再現した合成香料、最高級天然精油と言われるアイリスを取り入れ、エレガントで華やぐ香りを演出した。

　ミラノコレクショングループの植田優子リーダーは、「ミラノコレクションは、多くのファンに支えられてきたブランド。今回の特別な”エターナル フェースパウダー”は、そうしたお客さまへの感謝を込め、より満足していただけるようにこれまで培ったブランドの叡智を集結した。新客獲得のためというよりは、顧客の方々に、より“特別感”をお届けするアイテムとして提案する」とコメント。大きな宣伝施策を行うのではなく、顧客に提案する形で販促する。

　なお、恒例の「ミラノコレクション フェースアップパウダー 2023」は、今年は6月1日から予約を受け付ける。ブランド戦略では今後、国内だけではなく、中国を中心としたアジアのおしろい市場でのシェア拡大を視野に、2025年度に2021年比で売上を1.5倍（内、海外市場は2倍）を目指す。国内での顧客とのコミュニケーション面では、近年実施してきた、容器を特製オルゴールに”生まれ変わらせる”キャンペーンが好評で今年も継続する予定だ。新たに、顧客からエピソードをヒアリングし、オリジナル絵本を作成するキャンペーンや、ARでメッセージを送るなどギフトニーズにも応える施策を予定している。