上海発のDtoCアパレルブランドMIZUTOKIが体験型の実店舗取り扱いを開始した。

店舗はスタイリストなども訪れるショールーム型ショップのCATS。

中国での実店舗での取り扱いはCATS限定となっている。

MIZUTOKIは、セレクトショップDOEの元フォトグラファーでもある大河とデザイナーの水時の二人が2019年から手がけているヴィンテージテイストのユニセックスブランド。

長く着ることのできるクラシカルなデザインから、着る人に「ストレスのない時間」と「幸福感」を提供するブランドを作りたいとの想いで設立された。

ブランド開始からまだ２年足らずだが、フォロワーは数万規模に成長し、今もなお持続的に増えている。

その風合いと飽きのこないデザインが中国で人気を集めており、これまでは直営のECショップのみでの販売だったが、実際にアイテムを体験できる場が欲しいというファンの声を受け、今回のCATSでの取り扱いとなった。

CATSが店舗を構える現所はクリエイターが集まるオフィス兼商業施設。

クラフトビールのミッケラー、セレクトショップのインザパークなどの注目店舗が集まり注目を浴びており、中国デザイナーズブランドを扱うセレクトショップや、スノーピークやフライターグを扱うセレクトショップも同商業施設に店を構える。

DtoCブランドでありながら実店舗での取り扱いを始める今回の取り組みは、感度の高い層に情報を発信していく狙いもある。

現在、中国大陸以外での取り扱い国は台湾、韓国、マレーシアで、日本ではまだ未発売。

近年DtoCアパレルブランドが増え続けている中国。その中でどう個性を出し、ファンを増やしていくのか、ブランドそれぞれの新たな取り組みは続く。

兒玉キミト