NHKが、小山田圭吾が過去に行ったいじめを発端とする騒動を受けて、Eテレの教育番組「デザインあ」の放送を見合わせた。同氏はコーネリアス名義で番組の音楽を手掛けている。

　「デザインあ」は2011年にスタート。身の回りに存在しているものをデザインの視点から見つめ直し、映像や音楽で表現することで子どもたちにデザインの面白さを伝えている。番組の総合指導はグラフィックデザイナーの佐藤卓、映像監修は中村勇吾が担当。2013年に初開催した「デザインあ展」は22万人を動員しており、2018年には富山と東京で5年ぶりに「デザインあ」の展覧会を開催した。これまでに「グッドデザイン大賞」をはじめ、様々な賞を受賞している。

　小山田は東京オリンピックの開会式の作曲メンバーに選出されたが、過去の雑誌のインタビュー記事で学生時代に行ったいじめを告白していたことを問題視する声があがり、批判が殺到。7月19日には作曲担当を辞任することを発表した。「デザインあ」は7月20日8時35分から放送を予定していたが、「ピタゴラスイッチ」に差し替えとなった。このほか、同じく小山田が音楽を担当する番組「ジャパングル（JAPANGLE）」が9時05分から再放送予定だったが、代わりに「すたあと」が放送された。NHKの広報担当者は放送休止の理由について「小山田氏が過去の記事の内容を認めていることや一連の経緯などを踏まえ、総合的に判断した」と説明。「デザインあ」の放送再開時期は現時点では未定だという。

展覧会のレポート記事（2018年掲載）

5年ぶりの「デザインあ展」モノだけではなく概念のデザインも体感

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■デザインあ：公式サイト